指輪型の召喚道具
表のデザインを彫刻した指輪の裏に
下の文字を彫り、使用するとされている。
長らく暇がなくて、更新ができませんでしたが、またボチボチ更新していく予定です。
今回は悪魔(デーモン)についての魔導書の説明の続きを書いていきます。
1 グランド・グリモア Grand grimoire
評価の高いグリモアとして人気があったものの一つだが、内容はお粗末なものである。
だが、当時の時代背景なども見れ、魔導書ブームの一端を担う書物であることは間違いない。
アーサー・エドワード・ウェイト(ウェイト版タロットの生みの親、文筆家で様々な著書を残している)はこの書物を高く評価している。
当時、人気が出た理由の一つに普通、召喚に応じないデーモンを呼び出す方法が書かれているからだとされている。
16世紀ごろに発刊されているが、今、出回っているものは19世紀に写本されたものであると言える(赤いドラゴン・悪魔の福音とも呼ばれている)
触れ込みは1700年代にソロモン王の墓で発見され、1200年代に書かれたとされている。
悪魔の呼び出し方から、呼び出した後に使用できるようになる呪文などが書かれています。
※面白いサイトを見つけたので、英文ですが暇ならどうぞ→グランド・グリモア
2 グリモリウム・ウェルム Grimorium Verum
「真のグリモア」とされているが、18世紀ローマで刊行されたものとされている。
ソロモン文献を主体としたようで、印章や悪魔祓いについてなどが書かれている。
一応、触れ込みは1500年代にエジプトにて発見されたことになっている。
グリモリウム・ウェルム(ウィキペディア)
なお19世紀フランスでも刊行されている。
どちらにしろ、様々なグリモアを参考にまとめたものであるが、内容は悪魔を呼び出すことに特化しているように思える。
どのグリモアも注意すべきは19世紀フランスで盛んに刊行されている点であり、この頃に刊行されたものはキリスト教の色も濃くでている。
3 黒の雌鶏 Black Pullet
※作者は不明ですが、フランス人のようです。
軽く悪魔(デーモン)についての基礎2「悪魔の書物紹介」で触れていますが、基本、いかがわしい書物のトップと言っても過言ではないでしょう。
しかし「エロイムエッサイム」の生みの書物なので、やっぱり魔導書を研究するには一度は手に入れたい本です。
写本が数多く出版されてますが、そもそもこの書物の類似(というかパクリ)本がいくつも出ていますので、どれを参考にして良いのかは少し悩むところです。
黒の雌鶏 Black Pullet(ウィキペディア)
あとは黄金の卵を産む鶏の作り方など、この本を熟読し、理解したら巨万の冨が得られるという内容で、いまでもとっても人気があります。
※指輪で様々な力を得られるようになるということで、その部分でも人気がある。
今は電子書籍で手に入るので便利です
↓
The Black PulletScience of Magical Talisman【電子書籍】[ Anonymous ]
とまあ、このぐらいでしょうか?
細かい内容は各自調べていただけると良いかと思います。
数か月ぶりの更新で申し訳ありません。
次はサタンの聖書、死者の書、ソロモンの鍵について書いていく予定です。